本日は景子さんの登場です!一昨年、113日間、ウィルで親子留学をされた宇佐見景子さんです(今年も息子さんがご留学、また、12月1日の同窓会ではMCを務めていただきました)。
この度、その景子さんの留学体験記が、「ロングステイ財団」の2018年夏号に掲載されました!
ロングステイ財団といえば、暮らすように旅するスタイルを“ロングステイ”と提唱し、1992年に経産省の認可を受けて以降、国内外へのロングステイを牽引してきた由緒ある公益法人です。記事の内容はというと、なぜ景子さんがフィリピン留学をすることになったのか、どのようにしてドゥマゲッティのウィルにつながったのか、してみてどうだったのかなどなどが、彼女らしいイキイキとしたタッチで描かれています。
以下、原文をそのままご紹介します!
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フィリピンで113日間の母子親子留学!
◆親離れしてしまう前に◆
この夏はどこへ行こう?とバカンスの旅先を探し始めたのが、2016年の6月中旬。バリ島にしようか?スペインにしようか?とツアーサイトを徘徊する中で、「フィリピン親子留学」というネット広告が目に留まる。「親子留学」は、いつかやってみたいと思っていた私の夢のひとつ。息子が2歳半の時にシングルマザーになり、数ヶ月後には今のビジネスをスタート。小学校入学を機に、今の夫と再婚し、息子が小学校3年生の時に娘を出産。仕事と子育てに追われ、気付けば、息子は中学2年生。思春期も始まりつつあり、来年は高校受験、高校生にもなれば親離れしてしまうだろう。このまま親離れされてしまったら絶対に後悔する。行くなら今かもしれない!
◆自然の中で子育てしたい!◆
「親子留学」の文字を目にしてから2日間、親子留学について調べ倒した。結果として、フィリピンがコスト的に圧倒的に安いということを知る。中でもドゥマゲティという街が、親子留学には、安全で自然も豊富でお薦めとのこと。「自然が多い」、これがドゥマゲティを選ぶ決め手になったように思う。息子は小学校に入るまで徳島の自然あふれる中で育ったが、娘は東京生まれ東京育ち。先日もアリを見つけて、飛び上がり恐れおののいていた。アリが怖い都会っ子!田舎で生まれ育った私には非常にショッキングな光景だった。自然の中で育てたい…そんな思いが湧いていたところでもあった。
◆素敵な語学学校との出会い◆
ドゥマゲティ親子留学の先駆者である方が、親子留学の斡旋をしているとのことで問い合わせたところ、夏休み直前で問い合わせが殺到しており、新規の問い合わせを中止しているとのこと。自分の学校は自分で探しなさいということだと思い、自力での学校探しを始める。情報が少ない中、日本人経営の語学学校“We’ll English
Academy”(以下We’ll)をみつけた。公式サイトをすみからすみまで読み、口コミなども調べ、“We’lI”が夫婦経営であること、リピーター数がとても多いということを知る。子育ての先輩であるご夫婦が経営しているというのはとても安心だし、変な学校ならリピートする人はいない。「きっといい学校に違いない」と感じ、早速、親子留学を受け入れて下さるか問い合わせたところ、平山順子副校長(以下順子さん)から「どうぞいらしてください」と、丁寧で温かなお返事をいただいた。順子さんには3人のお子様がいらっしゃり、子育ての大先輩!ユニークで愛情豊かで、やり取りするうちに大ファンになってしまった。ここに決めた!!
◆いいことはトントン拍子◆
“We’ll”
に初めて問い合わせをしてから1週間後には申し込みをし、7月頭には渡航手続きが完了、子供たちの外せない予定などを考慮し、留学期間は9月3日~12月24日までの113日間に決定!ちなみに、親子留学する旨を主人に報告したのは、全てを決めた1週間後。しかも、主人より先に、主人の親友に相談して(もはや手続きが完了しているとは言えなかったけれど)「いいじゃん!行って来なよ!」と背中を押して貰ってから報告した。主人は普段自由に遊んでいるのでノーとは言えなかったと思う。そもそもノーは言わない人だけれど。とにかく全てがスムーズだった。
夏のバカンス先を探していたはずが、2週間後には留学することになっていた。いいことはトントン拍子にやってくると教わったし、人生は時に音を立てて変わる時がある、このチョイスは正解なはず!
◆愛すべきフィリピン◆
実は私はフィリピンに対して良いイメージを持っておらず、一度も行きたいと思ったことがなかった。下見などに行ったら、絶対嫌になるとさえ思っていた。そんな国に4ヶ月も住むとこになるなんて!そもそも、私には2週間以上の海外経験すらなく、初めてのロングステイである。しかも、マニラのトランジットで人生初のロストバゲッジ!多少の不安を抱えて降り立ったドゥマゲティ空港は、笑っちゃうほど素朴な空港で、ひと目で好きになった。4ヶ月の留学中、体調を壊すこともなく、全てが順調だった。4ヶ月間、子供たちとべったりと共に過ごせてスッとした。息子に対しては、「もう親離れしていいよ!」とさえ思えた。
こんなにも幸せな経験をさせてくれたフィリピン。現地の人はみな陽気で、子供に優しく、とても親切。買った荷物やiPhoneをお店に置き忘れたりしたが、なくなることは一度もなかったし、借りていたバイクがガス欠した時は、現地の人がガソリンスタンドまで押してくれたり、旅行中の辺鄙なところでタイヤがパンクした時は、実費のみで隣町まで買いに行ってくれたりもした。
水圧が弱かったり、トイレに紙や便座が無かったり、アリやヤモリがわんさかいたり、停電があったり、携帯の電波やWiFiが安定しなかったり、ダメな人にはダメだとは思う。実際、途中で帰るファミリーも結構いると聞いた。幸い、私には、それらはどうでもいいことだった。むしろ育った環境に似ていて心が満たされた。(和歌山から嫁いできた母がめげたぐらいの田舎で生まれ育ったのだ)。1匹のアリが視野に入っただけで飛び上がって怖がった娘が、住み始めて1週間ほどで「ママ、服にアリが付いてるよ!」とアリをつまんで取ってくれた時には、「来て良かった」と感動した。
7000以上の島を持つフィリピン。また、週末やインターナショナルスクールの長期休みを利用し、フィリピン中のいろんな島を訪れた。エルニド、ボラカイ島、ボホール島、シキホール島、スミロン島、近郊ビーチリゾートなど、どこの海も美しく、宝物のような島々。急成長をしているが、いつまでもこの豊かな自然環境を残して欲しいと願う。時折訪れたいと思うし、素晴らしい経験をさせてくれたフィリピンに、何かお返しをしたいと考えているところである。
★宇佐見景子(うさみけいこ)さんのプロフィール★
1974年(昭和48年)生まれ。徳島県小松島市出身。子供達には、学歴よりも世界でコミュニケーションを取れるようになる環境をプレゼントしたいとの思いがあり、また、思春期に差し掛かった息子が親離れしていまう前にべったり一緒に過ごしたいという思いも膨らみ、初めて訪れるフィリピンで113日間の母子親子留学を体験。