q.31 通学で授業だけ受けることは可能ですか?

 

外国籍(特にフィリピン国籍)をお持ちの方に限り一部受け入れをしています。なぜなら、このような方はたいてい現地に安心・安全で滞在できる家族や親せきの家があるからです。

現時点で安心・安全にステイできる家はないが、現地でアパートをを借りて、そこから通学を検討する方がいらっしゃいますが(以前はそのような方の受け入れもしていましたが)、ほぼ100%失敗されています。なぜかというと、日本人がフィリピンでいきなり自分たちだけで住むということのハードルがとても高いからです。

 

【ハードルの例】

           ✔パンデミック後、アパートの賃料が以前の約2倍に高騰している(市内の小さめ1DKは約45,000円、1LDKは約5,5000円)

✔日本に比べて、建物のクオリティが低い(雨漏り、断水、悪臭、隣室の騒音)

✔施設の故障や不具合をオーナーに訴えてもなかなか対応してくれない

✔街中のバイク・トライシクルの騒音がひどい(特に道沿い)

✔日本人の口にあう食材を調達するのが難しい

✔月々の水道代・電気代・WiFi利用料などは自分で水道会社・電気会社・プロバイダーまで支払いに行く必要がある

✔格安で借りるアパートは安全性が確保されておらず、盗難など治安上の問題が起こりやすい(実際、強盗に入られたケース多)

✔契約期間は通常1年、交渉しても最短で6か月(上記のような問題があって途中で出ても返金なし)

 

それでもなんとか物件を探して住み始めたはいいけれど、予想外のトラブル対応に追われ疲れ切ってしまって、契約途中で帰国されるケースをたくさん見てきました。当校の代表夫婦も最初ブルバード沿いの一見こじゃれたアパートに住みましたが、雨漏りがひどく(ベッドを濡らすほど)、何度修理を頼んでも改善されなかったので、やむなく残りの契約期間分を諦めて退出せざるをえませんでした。日本と同じ感覚で、アパートを借りると痛い目にあいます。

 

では、ホテル住まいはどうでしょうか。コロナ前は1泊2000円ほどで泊まれるバジェットホテルもありましたが、最近は、最低限設備の小さいシングルルームでも1日3000円します。滞在費だけでゆうに10万円近くかかります。

 

このように「通学」して語学学校に通うという発想は、長期(最低でも1年)を予定していない限り、労多くして益なしといった状況に陥りがちです。安全性と快適性にお金をかけることの大切さにいま一度思いを馳せ、とりあえず、慣れるまで最初のうちは、安全性と快適性が確保された学校寮でのステイをおススメしています。

 

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