Q.30 フィリピン人の英語に問題はありませんか?

フィリピンは英語が公用語で、幼稚園、小学校から英語で教育を受けるので、ほとんどのフィリピン人は英語が話せます。

しかし、そのレベルに差が大きく、一般に教育水準の低い人ほど、癖のある聞き取りにくい英語しか話せない傾向があります。語学学校の教師たちは、比較的裕福な家庭の出身者が多く、生まれた時から親から英語で話しかけられて育つなど、ネイティブなみの英語環境に置かれている人が多く、きれいで流暢な英語を話します。

 

アメリカのカリフォルニア州に本社を置き、オンラインビジネス英会話学習ソフトを販売しているGlobal English社が国別にビジネス英語の能力を評価するビジネス英語指数(BEI)というものを発表しています(2013)。このレポートによると、世界平均は4.75。フィリピンのスコアは7.95で世界第一位でした。ちなみに日本のスコアは4.29でやっと基礎レベルに到達したぐらいでした。

 

世界的にもこうしたフィリピン人の高い英語力が注目を集め、近年では、多くの欧米企業がフィリピンにコールセンターを設置し、欧米人を相手にしたカスタマーサービスを提供しています。

 

フィリピン人の英語は、スタンダードな発音で、崩れのない「国際語」としての英語なので、初級・中級の英語学習者にとってはかえって学習しやすいでしょう。かつては、英語留学といえば、欧米の英語圏でなければダメだという風潮が強かったのですが、英語が世界の「共通語」として全世界で使われるようになってきた流れの中で、韓国、日本のみならず、中近東や欧米(英語圏以外)の人々の間でもフィリピン英語留学が人気を集めています。

 

ちなみに、当校でも、これまでフランス人、スペイン人、ロシア人、韓国人、中国人などが入学し、熱心に英語を学習されていらっしゃいます。

 

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